ほしのさくらのアイルランドへ行こう
アイルランド旅行記などアイルランドへの想いを綴る
 
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「ほしのさくらとアイルランド」
 
初めてアイルランドを意識したのはいつだろう。
映画「タイタニック」で、その音楽に魅了された私に、友人が「コアーズ」というアイルランド出身のアーティストを紹介してくれた。彼らはアイルランド共和国と北アイルランドの国境に近いダントークの出身の4兄妹。その頃はまだUKを中心に音楽活動をしていた。今はヒット曲もあり、大抵のCDショップで手に入るのだが、その頃、彼らのCDは輸入版を扱っている大きなCDショップでしか手に入らなかった。少なくとも私の住む町では。
彼らの奏でる音楽は、どこかもの憂げで、心の奥底に抑圧された、起爆性の激しい感情を感じたのだった。(後にボーカルのアンドレアは末妹で、まだ20代前半と知り、再び驚く事になるのだが……)
そんな彼らの憂いの音楽とアンドレアの深い声、そこから私のアイルランドは広がっていった。

本当の……いや、本当のアイルランドなんて、一生かかっても判らないかもしれないのだが、アイルランドの国民性を垣間見たのは2002年に初訪問した時。日本での生活に風穴を開けたいと思っていた私には、ちょうどよい「いい加減さ」で刺激的な国だった。アイルランド人のおおざっぱさと、人懐っこさに癒やされて帰国。だた、我に返ると本当にあの国は、EUの仲間なのかと思うほどすごい国だった。私が旅したアイルランドは果して「先進国」なのか? アイルランドだけが、アイルランドゆえの独特の「灰汁(あく)」を持っているような気がしてならない。

アイルランドに行きたいと思っていた。ところがそれを決行するためには、いくつものハードルを越えなければならなかった。まず英会話。日常会話ぐらいは出来ないと、これは一人旅には致命的である。というより、アイルランドではほとんどが、現地ツーリストインフォメーションでB&B(民宿みたいなもの朝食とベッド付きの民宿?)の予約をする。現地バスツアーだって同じ事。アイルランドに日本語インフォメーションなんてもの、ある訳がない……という感じ。(ギネス工場には日本語のパンフレットがあった)英語が出来なくても、食べ物にはありつけるだろうが、B&Bと現地バスツアーの予約が出来なければ、はるばるアイルランドまで行った意味がないじゃーないか! そんな時、運命の出会い、中学時代の同級生「びりまりちゃん」との再会を果たすのである。

彼女はアメリカにいた(笑) そして私と同じSOHOを生業としていた(苦笑)。これで、いくつもあったハードルのほとんどを超えられた訳である。宿の手配、現地日帰りツアーの手配、アイリッシュダンスの鑑賞、彼女はすべて現地との「直接やり取り」で難なくこなしていったのだ。ビバ!びりまりちゃん! (相手がアイルランド人ゆえの笑えるエピソードも沢山仕入れたらしい)

そうして彼女は今、アメリカでトラベルエージェントになり「個人旅行のお手伝い」という新たな仕事も順調である。趣味が高じてトラベルエージェントになってしまったびりまりちゃんは、今も私の大切な友達なのである。思い起こせば中学時代、彼女とは挨拶程度の仲で「おしゃべり」を楽しんだ記憶もない。そんな彼女と20年以上の時を経て「アイルランド」で再びめぐり逢い、お世話になるとは思いもしなかった。

日本では異端児なあなた、アイルランドで癒やされましょう。きっと自分が普通に見えてくるでしょう。そして、爆発する前に帰国しましょう。(おっと失礼)

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